切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

額に収める:国芳猫百面相

「早苗饗やまづは農具へ新酒供え」(清水恵山

田植え仕舞いをする頃、必ず弟宅に早苗饗祝いとして贈り物をしていましたが、それもしばし滞ってしまっています。田植えが終わると、田の神を送る祭りを称して早苗饗(さなぶり)「さのぼり」「さなぼり」「しろみて」など、地方によって色々言い方があるようですが、「どろおとし」という言い方は言い得て妙ですね。まさにその言葉の通り、泥を落として祝い酒というところでしょうか。

「機械農とて早苗饗の車座に」(野田ゆたか)

農具と言っても、今では田植え機などを指すのでしょうね。父も次から次と買い替えていましたが、大概途中でエンコ。クボタのお兄さんがやって来るまで中断します。それでも、端の機械の入らないところは手で植え、手作業はなくなることなく重労働です。

「早苗饗に灯してありぬ牛小屋も」(鏑木登代子)

実家も何度か改築を施していて、私が生まれた頃の家の事は記憶にないのですが、ふとその頃撮った写真が出てきて、姉が懇切丁寧に説明してくれました。西側に穀物蔵やら藁小屋に鶏小屋があったようにはうっすら覚えているのですが、そこはその頃牛を飼っていたというのです。そういえば、うっすらと土間を通って牛を撫でてやりに行った記憶があるような気がします。そうです、ついこの間までとは言いませんが、牛を引いて代搔きをして田植えをしていたのですよね。その牛を労い「ご苦労様」と明かりを灯してやる。こういう心情だけは残していたいと思うのですが、さて昨日から報道が収まらない行方不明の小1男子発見のニュース。いつまでも埃叩きが収まらない都知事報道。私事との線引きがマスメディアにはないのでしょうが、乗せられている視聴者にも問題はあるのでしょうね。先ずはテレビを消すことでしょうかしら。

 

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La véritable culture, celle qui est utile, est toujours une synthèse entre le savoir accumulé et l'inlassable observation de la vie.