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切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

若冲の天井絵⑤

「時の日も音なく流る砂時計」(安井明子)

6月10日は「時の記念日」。私の母は虫歯予防デー6月4日「ムシ」の日に生まれたのですが、命名した日が6月10日になったのか「時子」と言いました。平凡な名前のようですが、私には母以外にこの名前の人がいません。どこか寂しく自分に厳しい理詰めのような響きのある名前に思えるのは私だけでしょうか。

「時の日や縄文服を着てをりぬ」(宮岡節子)

この日は、天智天皇が661年4月25日(陽暦6月10日)漏刻(水時計)を使用した日を記念して、大正9年に定められたのだそうですから、正確には「時計の記念日」となるわけです。滋賀県大津市近江神宮では例年「漏刻祭」が行われるのだそうです。

「時の日の頬杖をつく男の子」(わたなべじゅんこ)

ひと昔前は、この日は時間厳守の大切さを諭されたような気がするのですが、今では出社に定刻に着くのを当たり前にも思わぬ IT企業も多いとか。服装も通勤時間に遭遇してもドブネズミ色一色だったのは遠い昔の話で、スーツがとても浮いて見えます。わんぱく坊主の少年が、先生の板書も上の空に、窓辺の雲の動きを見ている、そんな姿もレトロなのでしょうか。机の下で時間を惜しんでゲーム?それとも塾に備えて仮眠?

「時の日の時無駄遣ひ晩年へ」(上林孝子)

『もうこんな時間』と思っていたのが惜しまれる時が来た時に、備えて心の準備をするのは、余りに愚かな不の予習でしょうか?でも、変化のない生活に埋める物のない事は牢獄の中よりも残酷では?

「時の日の一人に余る時間かな」(中村重雄)

『まだこんな時間』と時計の針が進まぬように思える状況とは。病室でなら、いつか退院という目標がありますが、回帰への道なき身ともなれば、時間は泥棒ではなく、さて吐いてでも吐いても溜まるCO2?

「時の日の時を無視して珈琲を飲む」(大橋敦子)

『時間よ止まれー♪』そんな時間はいつまでも持っていたいですね。

 

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“Il faut aussi accepter de passer par des moments où l’on est incapable d’être créatif. Plus on l’accepte sincèrement, plus ces moments passent vite.”

そんな過ごし方が出来れば、晩年も楽しからずやですね!