読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ランチョンマット:綴れ織紺

無花果を捥ぐ手に伝ふ雨雫」(高浜虚子

台風襲来以来中々晴れ渡らず雨模様が続き、ついつい庭への視線が留守になっていましたら、残念にも先日来より楽しみにしていました月下美人の開花を見逃句にしてしまいました。今年は例年になく早くに咲きましたら二度目の蕾が二つながら付きだし台風には飛ばぬようにと補強までしていましたのに残念なことをしてしまいました。

「麦藁の中で無花果の熟れてをり」(高橋将夫)

実家には大きな無花果の木がありましたが、きっとその実たちも雨に叩かれ無残にも知られることなく敷かれた麦藁の中で朽ちていっているのでしょうか。

「禁断の無花果の実や食べまほし」(遊雀

エデンの園の善悪の知の木はリンゴだと思っていましたが、あの実を食べた二人が身を隠すのに用いた葉が無花果であったことから、どうも無花果なのだそうですね。なぜ、二人は禁断の実を食べた途端に何も身にまとっていない姿を恥じるようになったのか。なぜそれまでは裸である姿を恥じなかったのか?そのある一つの答えとなるものを先日諭して頂きました。神は自分に似た姿として人間をつくりますから、肉体と霊を持ち合わせていたのだそうですが、神の掟を破り禁断の実を食べることで霊的な死を言い渡され肉体だけを残されたのだそうです。

無花果の花は実の中甘い花」(遊雀

そう思うと、無花果のあの花を口に入れるのが躊躇われ、食べたら新たな邪悪な目が開かれるような気がしてきます。

綴れ織のしつけをしたままの帯が出て来て思い切って染めることにしました。綿生地はクリアに染まるので素材がマッチするかと縫い合わせてみました。ご興味のおありの方はメルカリ以下サイト御覧下さいませ。

https://www.mercari.com/jp/u/410269686

f:id:masasarah:20160923142510j:plain

L' auteur dramatique fait des pièces comme un figuier fait des figues, c' est-à-dire sans rien y comprendre.