切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

Jan Pienkowskiシリーズ⑤

霜降やさりげなく来て去るあきつ」(阿部ひろし)

今日はもう、24節気の霜降です。さすがにもう半袖を引っ張り出すこともないのでしょうか。昨日あたりから朝がよく冷え込むようになり、関西でも小さい秋になるのでしょうかしら。

霜降やあの世から垂れ自在鉤」(奥田筆子)

自在鉤と言えば、フランス語では新築のお祝いの決まり文句があります。"prendre la crémaillère " 新居に客を呼ぶ時に使う言葉で、la crémaillère というのは自在鉤を指します。今時自在鉤などと言ってもピンとこないのかもしれませんが、囲炉裏に鍋をつるす道具です。偶々、今朝「カラマーゾフの兄弟」の一節を読んでいたら、父親が僧院に入ろうとするアリョーシャに投げかける疑問の言葉にこの鉤が出て来ました。天国に一体鉤など掛けられるのだろうか、ならばないなら一体鉤で地獄に引きずり降ろされるなどありえないではないかっという愚問です。ふと、澄み切った秋空を仰ぎ見ると、不気味な鉤が下りて来るのでしょうかしらと、見上げてみます。

 

Jan Pienkowski 氏の作品はバラエティーに飛んでいてやりたくなるのが沢山あります。これはフクロウのデザインですが、背景に私のアレンジで裏から葉と梢を張り合わせてみました。いいアイデアだなあっと自画自賛ながら、好みは千差万別ですね。ご興味のおありの方は以下御覧ください。

https://www.mercari.com/jp/u/410269686/

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La haine est la mère des puissances de l'enfer, comme l'amour est le père des merveilles du paradis.