切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

筍と竹藪④

「やや寒く人に心を読まれたる」(山内山彦)

今朝、ご無沙汰していた人に頼まれていた事を漸く取り掛かりだして、メールでその旨を伝えようと打ち始め、さて送信しようとしましたら、その本人からメールを受信。まさかと思いつつ、私も送信。以心伝心とはこの事なのでしょうか。「ご無沙汰です。どうされていますか?」などと、同じ文面が続きます。

「うそ寒く瞶(みつ)め笑み浮かばしむ」(岸田稚魚)

私は正直の前に、「馬鹿」がつきそうなぐらい嘘がつけない人間。どうしても全てが顔に出てしまいます。以心伝心となるのも顔が全てを物語るからでしょうね。だけど、一切顔に出ない人というのは居ますね。苦手です。なにせ、私が相手にしていたのは、実にわかりやすい母故、苦労知らず。母というのは、実際に生えていたのではないかと思うぐらいに、頭から角が伸びているかのようにご機嫌度合が明白だったのです。きっと私もそうなのでしょうね。反対に、私は人の心など伺うこともせず、ニコニコすることしかできない始末。さて、ノーベル文学賞受賞様のお顔はうそ寒くうつりますか?あの笑顔の裏にはどんな心情があるのでしょうね。冷えて来ると、寒さは心にしみますが、どんな心でも笑顔は緩むものでしょうかしらね。 

筍の切り絵は完成ですが、色付けは手間な作業です。和紙を貼るのに比べればセロファン紙は透けるので手間は省けますが、色がローズ、薄桃色、オレンジ、黄色、薄緑、青、水色、紫と8色しかありません。それを重ねて色を作っていきます。

f:id:masasarah:20161030160524j:plain

“Bon menteur, bon vendeur.”

(やっぱり、顔に心が出る人間には、商売は向いていないのでしょうね)