切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

光を通して「不思議の国のアリス②」

「柊の小花真っ白暮れ残り」(森本順子)

近所の空き家となった家の軒先からいつも塀越しに柊の木が覗いていて、白い小さな花を今頃になるとちらちら見えるのですが、今年はどういう訳が花が一つもつきません。そうこうしているうちに11月の季語だった時には取り上げられず12月も前半戦終了間近となってしまいました。ふといつもを違う路地を歩いていたらついに発見です。

f:id:masasarah:20161212174940j:plain

「柊の花の盛りを訪ふは稀」(上杉マサ)

これは、さて柊の花なのでしょうか?銀木犀とよく似ていますが、葉が柊に近いですね。すこし調べてみますと、柊と銀木犀を交配させた雑種に柊木犀というのがあるのだそうです。銀木製の葉はもう少しギザギザが鋭利でないようですので、これはどうも柊木犀のようです。こんな事どころか、花が咲いている事も見初めて貰えそうにないでしょうか、静かにひっそりと咲いています。

「密ごと花ひいらぎのちれる如」(亀丸公俊)

携帯やスマホが当たり前になった今では、音信がとても身近なようですが、慣れているようでコミュニケーション手段のはずが、中々意思の疎通が上手く嚙み合わない事が多々あります。文章力の問題なのでしょうか。それとも、何処かにすべてを露見したくない何か後ろめたいものを誰しも持ち合わせているからなのでしょうか。音もなく散る花びらを見ていると、メールから来る通話のズレの苛立ちがとてもちっぽけに思えて来ました。

 

不思議の国のアリスリクエスト第二弾です。

f:id:masasarah:20161212183002j:plain

“Qui se venge en secret, en secret en fait gloire.”