切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

染柄残布で作品②

「愚痴聞いて頷くだけの水仙花」(山根佐与え子)

今年は水仙の花がいつになく咲きましたがなぜかすべてがお辞儀をしてしまっています。見ようによれば、項垂れているようにも見えます。

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花に何を話しかけようとも返事はしてくれません。でも

、人の愚痴とは、何も回答を求めているだけでもなく、ただ吐き出す事に意味があるのでしょうね。私の義母はほぼ三年間脳梗塞で倒れてから右側麻痺としゃべることが出来なくなったまま療養病棟で過ごしました。そこへ通い詰めながら私はいろんな事を話しかけたように思います。そうしてそれでどれだけ救われたことでしょう。

「風に揺れひそやかに咲く水仙花」(吉本昌女)

答えなど誰も求めていないのですね。またも、頭をもたげる昨日の映画「沈黙」。踏み絵のイエスの声が聞こえて来る場面があります。しゃべらせているのはそこに佇む本人でしょう。どんなに願おうとも神はいつもsilence。でも神には聞く耳があるのでしょうか。身勝手ながら今更のように朝仏飯を供えながら話しかけている自分が居ます。なぜ、義母がしゃべられなくなる前に耳を傾ける余裕がなかったのでしょうね。電動式の犬など買っていた自分を責めるばかりです。ただ、今のアンドロイドは優秀なのだそうですね。ちゃんと人間の発話に応じて返答にバリエーションがあるのだそうですね。でも、その進化は本当に必要なのでしょうかしらね。

 

がま口セットをユザワ屋の安売り百円で購入していたのですが、中々作れぬまま放置していたのを使ってみようと、財布にすれば良かったのですが、染め柄が長めにあったのを切るのももったいないので、そのまま使いペンケースにでもなればと作ってみました。ガマ口の難しさは両脇の元の部分ですね。金具と生地に誤差があったのか綺麗に仕上がりませんでした。

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Je voyage silencieux dans un monde sans bruits et don’t je garde en moi les couleurs, depuis ces jours de ma jeunesse.