切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

染柄残布で作品③

「熊ほどの雲来てゐる寒施行」(凡茶)

野生の動物に、寒中餌を施し与えることを、野に置くと野施行、狐や狸などの穴らしいところに置く穴施行、狐施行というのだそうです。翌朝、食べ物が亡くなっていると豊作になるのだそうですが、害獣であろうとも、この地に生きるものとして寒さや飢えを思いやる気持ちが勝っていたのかもしれません。今冬は、熊などが繁殖し過ぎて野生の食料が不足しがちで里へ里へと餌を求めて降りて来る話を聞きましたが、無事に皆冬眠できたのでしょうかしらね。

「このあたり星の溜まり場穴施行(あなせぎょう)」(酒井和子)

昨日から気温が10度台となり、一息ですが、東北や北海道では大荒れの天候のようです。年明けたかと思っていましたら、もう一月もあとわずか。このまま暖かくなることはないのでしょうが、庭の梅がもう散り急いでいます。楽しみにしていましたブロッコリーは葉をこの寒い中どんな虫が居るのやら食べつくされて、本人はどこへ行ったのやら糞だけがプランター一面に転がっています。これも施しの一つでしょうか。共存共栄のはずが、ここ一週間、海一つ離れながら、くしゃみ一つでも震えたつ国だけに、前任の築き上げたものを次から次へと、カーソルを消すかのように、発せられる新大統領令には慄くばかり。魔法の杖を振られて、目くらましになっていなければいいのですが...それにしても、老眼なのでしょうか、こちらの国では伝も云も同じでは...

 

残布を探していましたら、裁断だけ済ませてミシン掛けをせぬままにしていたのが出て来ました。手提げカバンでした。あれもこれもとやりたいことだけが先行しては、手付かずならまだいいのですが、中断したまま捨て置かれるものは問題です。以前なら頭の中には残っていて戻れたのですが、今はやったことでもが頭の中は綺麗に削除されてしまいます。途中頓挫はやめるようにしないといけないですね。

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Donnez!  Il vient un jour où la terre nous laisse.  Vos aumônes là-haut vous font une richesse.