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切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

組木細工柄①-3

「土塊のままの畑が春の霜」(廣瀬雅男)

この時期、撒いた玉葱の芽がすくすく伸びるのですが、それを競うように一葉性の図太い雑草がびっしりと蔓延ります。それを昔母と二人並んで発泡スチロールの蓋をお尻に敷いて、座り込んでコツコツ玉葱の芽だけを残して抜いたものです。塊となった土を霜

柱が持ち上げているのを鎌でコツコツ叩きながら、雑草だけを根から抜いて、袋に詰めて運び出します。根からしっかり土を落とさないと袋はずっしりと重くなり、土手に積み上げたら、またそこで蔓延ります。綺麗になったと思うのも束の間、また数日経つと新たな草が芽を揃えます。

「何事も無心がよろし春の霜」(森下康子)

畝の両脇に沿って二列に植えてあるので、向かい合って一筋一ずつに草を引き合うのですが、母の方が手が早いので向かい合って座っているはずが、どんどん離れて行きますがすぐにまた重なり合います。それでも二人はいつも寡黙。馬鹿な二人でただただ、草を抜くだけに無心になるのでした。

「情報の波に溺れず春の霜」(船越美喜)

 

さあ、いよいよ三日目。無心に切るという事が、草引きで培われたのでしょうかしら。唯々飽きることなくいつまででもしてしまいます。

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La véritable candeur échappe à l’esprit trop fin, appartenant à une civilisation trop rafinnée.