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切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

二つの丸の写経⑤

「不合格しづかに踵かへしけり」

「卒業す翼もたざる者として」(井出野浩貴)

今この時期、いろんな節目に立たされて居られる方も多いでしょうか。昨日も袴姿の若さムンムンのお嬢さんを何人も見かけましたが、今の主流は晴れ着から袴なのでしょうか。袴の色も様々になりましたね。でも、まだ入試の最後の砦に向かって踏ん張る方もあるでしょうし、そろそろ予備校の願書を取り寄せる親御さんもあるかと思うと、三寒四温の冷えで実感出来るのかもしれません。

「卒業の涙はすぐに乾きけり」(今橋眞理子)

交々の季節ながら、あっさり消えてしまう節目なのかもしれませんが、話題の森友学園問題は「知らない知っている」などと言い合うだけで、結局立証できずにうやむやで終わるのでしょうか。隠匿の匿のつくりは、「隠しがまえ」というのだそうですが、いかにも納得ですが、似たものに「はこがまえ」というのがあり、今ではその区別が意味からでも限定できず、「はこがまえ」になってしまっているのだとか。

「下心、隠し構へといふ部首にあるを君らは知るか 知るまい」(竹山広)

 

切り絵は脳をリセットするのに効果があるとかで、写経に通じるものがあるのだとか。刃物を持って細かな作業をすると、ノルアドレナリンの作用で交換神経が優位になり集中力が高まるのだとか。また、人間がもともと持っている破壊力を満たしてくるのだとか。確かに、まだ手付かずの一面に一刀を入れる時はワクワク心躍ります。真っ白のキャンパスに一筆入れるのには、勇気が要りますが、壊していくという何とも言えない快感があるのでしょうね。そうして、仕上がった時の達成感でしょうか。ダブル満足の写経完成です。でも、すべてがすべて満足とはいかず、何度も懲りずに新たな事をしてしまうのも到達感なく、ロスにならずにいいのかもしれません。

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“Tout accomplissement est une servitude. Il oblige à un accomplissement plus haut.”