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切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

久しぶり型染め手拭いー朱

「日々掃いて常盤木落葉又あらた」(松宮育子)
松・樟・杉・樫・椎などの常磐木は、新緑期(初夏)に新葉が生い始めると古葉がひそやかに落ちます。 これらの落葉を総称して常磐木落葉という。また夏落葉といい、五月の季語。落葉というと、秋だと思いがちですが、いつも寺の登り階段の掃除を日々していたおばあさんが言っていましたが、「落ち葉の掃除が大変なのは秋より新緑の5月よ」と。あのおばあさんも、もうあちらに召されてどれだけ経つのでしょうか。
「ひとの死の遽(にわ)かに軽し夏落葉」(鳥居美智子)
今朝自治会の年次報告書の回覧板が回って来ましたら、訃報者欄記載に義母の名前に始まり、義母のお仲間の名前が並んでいるのに、「ああ、あの方も」などと思っていましたらベルが鳴り、自治会長さんから向かいのおばあさんの訃報連絡を受けることとなりました。どなたも、義母がよくお喋りされた方。義母がいつまでも帰らず手作り品を持ってはお迎えに行ったものですが、どこもが空き家となっています。葬儀もお子息が仕切られるとなると、知らないままに数日が経ってから知ることも多くなりました。
「夏落葉とがりて土になじまざる」(柴田日葉女)
秋の落ち葉と違って、つんつん敷き詰められたまだ緑の落ち葉達は、何だか最後の抵抗のようにも見えますが、さて皆さんどうか成仏下さいませ。
 
南桂子さんのメゾチントの絵が好きで、その作品の中を切り絵にした型紙が出て来ましたので、久しぶりに染めてみました。