切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

「重ね切り絵ー妖精と蝶

「麦の秋遠きところに父のゐる」(石崎そうびん)

ひと昔前では、この季節になれば畑には、黄金色の麦が揺れ、嫌が上でも「麦秋」という言葉が浮かんだのでしょうが、二毛作などという言葉も聞かれなくなるのでしょうか。ふと、この「毛」は何なのか?と疑問が沸いて来ました。確かに「不毛」などという言葉があるのですから、「毛」という語にはhair以外の意味があるのですね。辞書によあれば、 「植物・地上に生じるものの総称」の意味があるとされています。それで、2種類の植物を育てるので二毛作ということになるのですね。

「麥爛熟太陽は火の一輪車」(加藤かけい)

我が誇らしき風景を黄金の国と勘違いされたというこの黄金を指すのは、稲であり、麦畑の黄金さはどこか欧州に広がる田園風景が似合い、この句から浮かぶのはゴッホの絵でしょうか。最近では、雑草も生えていない休耕田しか浮かばなくなるのも世の流れでしょうか。

「遠き日の麦踏む人は今はなき」(山口美琴)

先日の稀勢の里の踏ん張りには思わず拍手を贈ったものの、その後力尽きたかのように黒星が続きファンの肩も下がるばかりでしたが、やはり先場所の左肩損傷には勝てず休場となったようです。200キロの巨体のぶつかり合い、皆満身創痍なのでしょうね。しっかり治癒に専念下さい。麦のように、踏まれ踏まれてこそ、根は張り実り豊かに。祈るばかりです。

型染めように切った折に、重ねて切っていた切り絵が出て来ましたので、それをお背景に、妖精と蝶などの切り絵を散らしてみました。

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Le grain de blé qui pourrit dans la terre et dans la nuit, voit-il donc le soleil ? Non, mais il a la foi. C'est pourquoi il monte, par et à travers la mort, vers la lumière... Nous, nous sommes le blé de Dieu.