切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

団扇の試みー白蓮&瓢箪&杜若凸

「時計草木の頂に花一つ」(大野ツネ子)

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「時計草いつ見ても9時絡まりて」(岡野峯代)

この花を母の花と思い込んでいるのは私一人かもしれません。今日「ム(6)シ(4)の日」に母は生まれたのですが、母の名前は「時子」なもので、よく生年月日を6月10日と間違えられるっと言っていたような気がするのですが、それにしても不思議ですね。ひょっとしたら母の生まれた頃にはまだ6月4日は名目無き日だったのかと、調べてみましたら、1928年から1938年まで日本歯科医師会が実施していた「虫歯予防デー」だそうで、現在は4日~10日の「歯の衛生週間」になっているのだそうです。母は昭和一桁ですから、その真っ只中に生まれていますから、「歯」を無視も出来ない日だったのかもしれませんが、「歯」に纏わるなど今のキラキラネームでもあるまいし、歯に纏わる命名など思いつきませんね。おそらく、祖父母は忙しさにかまけて、娘の命名を失念して気付いたら「時の記念日」になっていたと、ついつい思ってしまいますが、教育ママゴンの先駆者だったような祖母でしたから、さて「時」の意図はもっと重かったのでしょうか?今となっては誰も居ず、この答はあちらに逝っての楽しみです。

「時計草時を忘れて咲きにけり」(飯島晴子)

今日生まれた人は皆歯が丈夫な筈はないのでしょうが、母の歯は楊枝の入る余地など一切なくびっしりぎっしりと確か歯数も人より多かったようですが、歯が丈夫過ぎて晩年は歯茎が持ちこたえられずに全て抜かれてしまい、ボタン式の入歯をしていました。歯数の少ない哀れな黄ばんだ歯の父にすれば「歯数が少ない方が進化しとるんや」と威張っていましたが、結局のところは父は最後まで保険範囲の差し歯で過ごしていましたから、歯の丈夫なのも善し悪しなのでしょうか。私も母に似て、楊枝要らずの歯でしたが、歳には勝てず糸楊枝がssサイズからmサイズでも通るようになってきました。

「丈夫な歯 百歳へのパスポート」(中島美恵子)

義母の入院していた同室の患者さんに94歳の方が居られましたが、看護婦さん泣かせの全歯が本歯。痰の吸引の度に嫌がられ、その立派な歯で抵抗されるので、看護婦さんも二人がかりで奮闘。入歯では長生き出来ないものなのだなっと納得したものでした。皆さん、歯磨き怠りませぬように。大切にしましょうね。

 

団扇の絵柄は柴田是真の円に縁どられた植物の中から選びましたので、先ずその図柄だけをハード紙で切る事にしました。

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“Une mauvaise habitude est comme une mauvaise dent. Arrache-la.”