切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ムーミンのミー尽くし②

「冷酒に亭主自慢の切子かな」(瀬尾睦夫)

今日7月5日は江戸切子の日なのだそうです。切子文様の一つ「魚子(ななこ)」から七(なな)五(こ)で「ななこ」の語呂合わせなのだそうです。うちにも、唯一ですが、義母の専用の一口サイズの梅酒入れが切子でした。綺麗なカットが食細りの義母に少しでもbon appetitと思ったものでしたが、思いに任せぬ日々が辛かったのでしょうね。あの切子は一体どうしたのでしたかしら。

「『夕べに白骨』などと冷や酒は飲まぬ」(金子兜太

ーいまに至りてたれか百年の形態をたもつべきや 我やさき人やさき けふともしらずあすともしらず、おくれさきだつ人は もとのしづくすゑの露よりもしげしといへり、されば、朝には紅顔ありて 夕べには白骨となれる身なり、すでに無常の風きたりぬれば すなはちふたつのまなこたちまちにとぢ ひとつのいきながくたえぬれば、紅顔むなしく変じて 桃李のよそほひをうしなひぬるときは、六親眷属あつまりて なげきかなしめども 更にその甲斐あるべからず、さてしもあるべき事ならねばとて 野外におくりて、夜半のけふりとなしはてぬれば ただ白骨のみぞのこれり あはれていふも中々愚かなり、されば、人間のはかなき事は 老少不定のさかひなれば、たれの人も はやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏ふかくたのみまゐらせて 念仏まうすべきものなり、あなかしこ あなかしこー

人は二度死ぬなどとよく言われますが、さて冷酒で紛れるものでもないはずで、金子氏の句はその別離に真摯に構える姿が実に気取らず描かれていて、流石の一句です。月参りの度に耳凧の蓮如の経文ですが、口をついて出るのは、この「夕べに白骨」の箇所だけとは、ホトホト記憶力欠落人間です。

 

ムーミンの森の背景にセロファン紙と透かし和紙で色付けし、12人のミーの切り絵を置いてみました。細かい柄の色付けは時間がかかりますが、一端やりだすと中断できずほとんど夜明かしになってしまいます。

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De Caroline, il restait des photosdes souvenirs de rienMais ce qui restaitgravé, c'était le sentiment, l'os du sentiment que chacun éprouvait pour elle.Une chose indéfinissable et abstraite... Ce qui reste gravé, c'est le lienUnechose physique.