切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

夏風情ー団扇向日葵

「木と紙の家に住み古り鶏頭花」(竹部千代)

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近所のおばあさんの御家の玄関先です。きっと仏花にされるのでしょうね。昔はどこの家の庭先には必ず咲いていた花。なぜ、そんなに重宝されたかと言えば、仏壇に飾るのに夏ピッタリだったからではないでしょうか。夏の間は水温がすぐ上がり花はすぐに萎れてしまいます。そこで小さな猫の額のような庭にでも、植えてなんとか花代を始末しようとしたのでしょうか。

「種吐かす鶏頭靖逆さに吊りにせよ」(中原道夫)

鶏頭の種はご存知でしょうか。葱の種とよく似ていますね。真っ黒で芥子粒ぐらいの大きさでしょうか球体です。それがこの花びらの元の部分にびっしりと入っています。それを大事に封筒に入れて、毎年撒いては育てたのでしょうか。

「鶏頭のやうな手を挙げ死んでゆけり」(冨澤赤黄男)

「また夜が来る鶏頭の拳かな」(山西雅子)

8月が来ます。原爆投下、終戦というメモリアルな月。戦火を越えて生き続けてきた。夾竹桃に鶏頭には、特別の思いが重なるのでしょうね。赤い鶏冠と暑い夏。しばし死者の気持ちに寄り添ってみたいものです。

 

団扇シリーズ定番でしょうか。木村英輝氏の向日葵画が連想して切ってみました。

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Celosia argentea, ou célosie argentée, est une espèce de plantes d'origine tropicale de la famille des Amaranthaceae. De nombreux cultivars de la série cristata, très différents du type de l'espèce, connus sous le nom d'« amarantes crête de coq », sont cultivés comme plantes ornementales pour leur fleurs très colorées.