切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

パリ旅行の余韻③

 

「難民を哀れまねども社会鍋」(泉田秋硯)

またまた、パリの路地の話です。毎日同じ通りを通って出かけていますと、路地におられる方々の生活リズムまでもを垣間見ることとなります。フランス語ではホームレスの事をsans-abri つまり雨露をしのぐ屋根やひさし(abri)がない(sans)と言ったように思うのですが、字のごとくなのかもしれませんが、日本流の物乞いとはちょっと雰囲気が違うように思うのは気のせいでしょうか。

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いろんな方々とお逢いしましたが、余り近くでパシャパシャ撮るのも失礼で、結局遠巻きに一枚撮ったのが上記です。エッフェル塔の近くの角におられました。夕方二度通って気づいたのは、どうも夕方に二人のお子さんを真ん中にして親御さんがそのお二人を見守られるようにセッティングされて稼業をされているようでした。何ともお利巧なお子さんでした。

パリは日の出が8時と遅いのですが、いつも5時起床の習慣が取れず毎朝パンやら物色しに出かけてみかけたのは中々恰幅のいいおじさんは、ワインを呑み明かされるのか、丁重にも空瓶をリサイクルボックスにわざわざ寝袋から起きられて捨てに行かれます。

もう一人は綺麗なお嬢さん。通る度に”Bon jour!"と声を掛けて下さいます。可愛いふっくらしたおしゃれな犬を抱えておられます。大きなリュックと温かそうな毛布をお持ちです。主に7時から19時のお仕事のようでした。彼女なら他に何でも出来そうに思うのですが、それに、もっと繁華街の方がいいようにも思うのですが、却って物騒なのでしょうかしら。上品な人通りの少ない場所で一日座っておられました。

そうそう、もう一人。これは一度だけお見かけした少女。RERの駅でしたか。エスカレーターの降り口に段ボール紙にFamille Famine と書かれたのを立て掛け、大きな声で叫び続けてました。でもその声はどうもフランス語ではなかったようです。暫し頑張っていましたが、入りが悪いのか、颯爽とお洒落なスエードのコートを羽織って移動です。

などと、敬語で書かないと失礼なようで,歴としたご家業を営まわれているいかのようでした。何事も背筋を伸ばしておられるというのは、見習いたいです。

それと、パリの地下鉄には先頭車両にしかポスターが貼られないのか、滅多に、垂れ紙もないので、中々乗っている間に読む間がないのですが、たまたま一度乗った先頭車両で見かけたポスターがフランスらしいなっと思いました。正確な文章は忘れましたが、たぶんドネーションのポスターだったのだと思いますが割と大きな字で「路上の埋もれた才能を見捨てないでください」みたいな文章がありました。電車の度に違う文句が入っているのかなあっと楽しみにしていたのですが、新しい電車はつるんとしていて一切貼り紙もなく、結局一度だけになってしまい、実に残念。

40 Et le roi leur répondra : Je vous le dis en vérité, toutes les fois que vous avez fait ces choses à l'un de ces plus petits de mes frères, c'est à moi que vous les avez faites.

(Matthieu25-40)