切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

依頼の麦畑②

「漂へる手袋のある運河かな」(高野素十)

f:id:masasarah:20171215132001j:plain

こちらは運河ではなく道路。

「手袋の手のかたりゆゑ置き忘る」(猪村直樹)

ホント、手袋はすぐに片割れになってしまいます。正直申し上げれば、私の忘れ物癖は酷く、東京に用で出かける度に何やらを一度ならずも落としますが、今回のパリ旅行ではスマフォを落とさなかったのは我ながらよくぞ頑張ったものだと、褒めてやらねばと思っています。帰った途端、気が緩んだのか即刻翌日、「すみませんが、これはあなたのですか?」と声を掛けられる始末。昔から、母には「粗忽者!」「横着!」などと何度怒られたことでしょう。あのぽつりと落とした手袋が、私の姿そのものです。

 

f:id:masasarah:20171215135830j:plain

漸く、麦畑の部分だけが切れました。周囲の細かい柄はまだですが、最近切っていてナイフの滑りが悪く、紙が分厚いのかなあっと思っていましたら、最近変えた下敷が原因であることが分かりました。カット売りの割安品で、少し厚みがなくすぐにダメになるなあとは思っていたのですが、透明のシートなのですが、材質が微妙に違うのでしょうね、粘りがあり過ぎてナイフが切る度に食い込んでいたようです。下敷は結構大事な役割を果たします。切り絵を始めた頃はオルファーのカッターマットを使っていましたが、これもナイフが吸い付くようで止めましたが、人によるのでしょうね。結構使われている方が多いようです。私は東急ハンズで売っているテーブルマットの厚さ5ミリぐらいがベストですが、どうせすぐに傷がいくので、カット売れされた傷物を探して買うようにしていますが、最近手ごろな厚さのが見つからず、しぶとく穴が開くまで使い切っています。

“La main de Dieu nous paraît souvent rude parce qu'il traite ses amis débiles avec un gant de crin.”