切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

閑話休題

「梅雨明けを宣言に現われしカミキリムシ」(雅舟)

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漸く雨が上がり、夏の雲がもくもく現われ夏日となりました。今日は、地震の傷跡が癒えぬ中でしたが、実家の高槻で弟が父の17回忌法要をしてくれることとなり行ってまいりました。茨木のインターチェンジから出ましたら、あちこちの屋根がブルーシートに覆われ地震の被害の大きさを改めて知ることとなりました。そんな中、墓参りの途中で、おっちら顔をだしたカミキリムシを見つけました。梅雨明け宣言は出ていませんが、もう梅雨前線も去られたのでしょうか。

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法要のあとのお斎にて、父の弟の代理で来てくれていました従妹から歌集を頂きました。立派な装丁の本で、幼き頃からよく存じ上げていましたが、従妹の才覚には敬服するばかりです。ただ、落ちこぼれだった私としましては、何も申し上げるすべもなかったのですが、ふと、そのタイトル「ガラス越しの海」に私の脳裏には一首がよぎり、帰宅早々、家事もそのままに一読させて頂き、同じ血のつながる父の兄弟の娘同士なのだと、叔父の思いと重なる父と対面できたような気がする一日となりました。

「父の背に重なる魚はガラスばり」

父の手伝いをしていた自分史の作成の折に詠んだ凡句。まさかと思いつつ、従妹のつけたタイトルに、父兄弟の思いは同じだったのでしょうか。

「絵のようにガラス越しの海みていたり築港と今も父の呼ぶ海」

二つ違いの父と叔父は、鳥取県東伯郡八橋で兄弟5人は海と共に戯れ育ったのですが、父親の業績不振で大阪に再起を夢見て出てからというもの、5人兄弟で辛苦を共にしたのでしたが、末二人の父と叔父は、二度と再び海で暮らすことが夢のままに。

墓参りを久しぶりに姉と夫婦で参りましたが、父はあちらで両親とガラス越しでない海を飽きることなく眺めている事と祈り合いました。合掌。

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父の俳句の裏面に若冲の版画を切り、和紙で色付けして貼りました。短冊用紙は母が買い込み残した遺品から利用し、列席者に貰って頂きました。

“Homme libre, toujours tu chériras la mer !”