切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

蒼山日菜の依頼①妖精とつる草-3

「空蝉のなお爪にある力かな」(林雄次郎)

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蝉のシャワーを浴びながら桜並木を歩きましたが、見つけられるのは空蝉ばかり。それにしても、びっしり並んで、縋(すが)りついていました。

「空蝉も五体満足にて虚ろ」(白濱一羊)

そういえば、宮本亜門さんが「前立腺癌発覚」などという週刊誌の見出しを見たことがあったのを思い出し、少しググってみました。彼もN0(浸潤なし)M0(転移なし)のT2限局性癌という、主人と同じステージだったようですが、4月に発覚し、無事5月22日に手術され、6月1日に退院されたそうです。その退院時の写真を見る限り、頬がこけおられたので、かなり体重落とされたのでしょうね。それでも、明るい笑顔が見られ、再帰に向けて突っ走られるのでしょう。先行隊としてエール送りたいです。

「癪に障ること何もなし空蝉には」(立岩利夫)

主人も、心づもりをしたようです。兎に角、治療を第一優先にしようと、それが決して焦りからではなく、覚悟として心定めをしたようです。後は、治療に備え、体力をつけておくことが大事だなあっと思っています。しっかり食べて、寝て、外出過多になり変な菌を貰ってこないように、万全を期したいところですね。

「空蝉の背にファスナーは無かりけり」(品川鈴子

切腹に作法空蝉すぐ固く」(柳生正名)

元には戻れません。すっかり悪巣を採ってしまえば、空っぽになることを信じて、こちらは生きた組織、しっかり再生されていくことを祈ります。

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何とか完成ですが、一週間かかりました。もう一度一から切りなおしたい気分ですが、もう一枚オーダーがあるので、見切りをつけて最挑戦ですが、この程度かと思うと悔しいです。

Si une chose ne plaît pas, l'aile d'une cigale est pesante ; si elle plaît, un poids de mille livres n'est pas un fardeau.